🍋 スピードも品質も諦めない！現役QAのリアルAI活用法

🌸 はじめに

こんにちは！PRESIDENT CARDチームのQAを担当しているmizukiです🤲

私たちのチームでは、ユーザーに最高の体験を届けるため、日々プロダクトの品質向上に取り組んでいます。 今回は、そんな私たちがたどり着いた「AIと一緒に爆速でテストを作る方法」について、裏側をお見せしちゃいます！

👧誰向け？ AIでテストを爆速化したいQA/エンジニアのみなさん

📚読めばわかる！ PRESIDENT CARD流・Cursor活用テク

💡どうなる？ 設計時間短縮＆品質UPの秘訣が学べます！

💎 私たちのテスト戦略：スピードと品質の両立

「早くリリースしたいけど、品質は絶対に妥協したくない！」 これは、多くの開発チームが抱えるジレンマだと思います。

私たちPRESIDENT CARDチームでは、この課題を解決するために、独自のテストプロセスを確立しています。

🚩テストのゴールは「ユーザーストーリーを満たすこと」

すべての機能は、リリース前に必ず受け入れテストを通過します。 ただ、テストって無限にできてしまいますよね😖 だからこそ、私たちはテストの優先度を明確にしています！

私たちのテストのゴールは、「その機能に求められるユーザーストーリーをすべて満たしているか？」 を確認すること。まずはこの本質的な価値が提供できているかを最優先で検証します。

🥷「受け入れテスト」＋「探索的テスト」の二段構え

ユーザーストーリーを満たしていることを確認した後は、探索的テスト を行います。これは仕様書に載っていない操作や多角的な検証を通じて不具合をあぶり出し、品質カバレッジをさらに高めることが目的です。

この 「ユーザーストーリーベースの受け入れテスト」 と 「探索的テスト」 の組み合わせによって、私たちはスピード感を保ちながら、高い品質を担保しているんです💪

🥺 受け入れテストの課題：属人化とスピードの壁

プロセスは順調だったものの、受け入れテストには属人化とスピードという根深い課題が残っていました☔️

• 属人性との戦い：「このユーザーストーリーのテストは、あの人しか作れない…」みたいに、特定の人の知識や経験に頼ってしまって、品質が安定しないこと。
• スピード感が命：プロセスの要である「ユーザーストーリーベースのテスト」を素早く準備できないと、開発全体のボトルネックになってしまう！

「もっと効率よく、誰でも高品質なテストを作れるようになりたい！」 そう思うようになりました☁️

🪄 救世主登場：Cursorくん

そこで出会ったのが、AIエディタの Cursor です！

「AIにテストケース作りを手伝ってもらえば、属人化もスピードの問題も解決できるんじゃない？」

そう考えて、Cursorにルールを教え込みながらテストケースを作るフローを確立しました。 これが、驚くほど効果的だったんです👏

導入後の効果（社内実績）

• ユーザーストーリー作成時間：8時間 → 1時間（約87%短縮）
• テスト設計〜実行までのリードタイム：3日 → 1日

🌈 誰でも同じ手順で！ルール化された5ステップのテストケース作成術

「このフロー、どうやって毎回同じようにやってるの？」って思いますよね？

答えはシンプル！「テストケース作って！」から始まる5つのステップ自体を、1つのルールにまとめました🎁

これにより、誰が担当しても、いつやっても、AIに簡単な指示を出すだけで、同じ高品質なテストケース作成フローを再現できるようになりました。

それでは、具体的なステップを見ていきましょう！🔍

きっかけ：🗣️「テストケース作って！」

私たちがCursorに向かってこう言うところから、すべてが始まります：

「○○機能のテストケース作って！」

こんなキーワードを投げかけると、Cursorが自動でテストケース作成ルールを適用して、以下の5ステップを実行してくれます！

ステップ1：📍 PRD所在の自動確認

「テストケース作って！」と言った瞬間、Cursorが必ずこう質問してくれます：

テストケース作成ルールに従います！📋

PRD（仕様書）はNotionのどこに書かれていますか？
具体的には：
- 親ページのIDを教えてください
- または「◯◯のページから」など場所を教えてください

例：PRESIDENT CARD Product Backlogの該当タスクなど

このステップは絶対にスキップされません。どんなに急いでいても、必ずPRDの場所を明確にしてから次に進むようルール化されています！

ステップ2：📥 情報取得＆ユーザーストーリー自動作成

ページ情報を受け取ったら、Cursorが情報取得からユーザーストーリー作成まで一気に進めてくれます：

ありがとうございます！
ではこの内容を見て、user-story-rulesに従ってユーザーストーリーを書きますね！📝
まず情報を取得します...

NotionのMCP機能で最新仕様を取得した後、私たちが教え込んだ独自ルールに従って、基本的なユーザーストーリーを自動作成してくれます。

独自ルールの中身をチラ見せ👀

• BDD形式で書く: 「Given（前提）→ When（操作）→ Then（結果）」の形で、誰が読んでも振る舞いがわかるようにします。
• 2つの視点:
  • 👧 ユーザー視点: ユーザーが実際に画面で見る動きを書く
  • 🤖 システム視点: APIの動きなど、裏側の処理を書く
• 具体的に書く: ボタン名は「ボタン」じゃなく「「確認」ボタン」のように、具体的に書くことを徹底します。

ステップ3：➕ 追加仕様の確認対話

基本ユーザーストーリー作成後、Cursorが必ずこう質問してくれます：

基本的なユーザーストーリーを作成しました！

追加の仕様や要件はありますか？
例：
- UIの特別な動作（アニメーション、遷移など）
- エラーハンドリングの詳細
- 権限による表示の違い
- QA観点で追加したいケース

なければ「なし」と言ってください！

まるで同僚と会話するように、どんどん仕様を具体的に落とし込めます。

ステップ4：👩‍🏫 QA観点の自動提案

追加仕様反映後、Cursorが自動でQA観点を提案してくれます：

ユーザーストーリーが完成しました！

追加でQA観点から以下のようなストーリーも作った方がいいと思います：
- エラーケースの確認
- 権限による表示違いの確認
- 外部連携エラー時の動作確認

これらも追加しますか？

自分だけでは思いつかないような観点も、AIが提案してくれるので、テストの網羅性がグッと高まり、検討漏れなども検知できます🙌

ステップ5：📝 テストケースの自動出力

ユーザーストーリーが完成したら、Cursorが自動でテストケースを作成してくれます：

ユーザーストーリーが完成しました！✨

では、ここに記載されているユーザーストーリーを全てカバーできていることが検証できるような
md形式でテストケースを作成します！

統一されたフォーマットで出力されます：

| テスト観点 | 権限 | 前提条件 | 手順 | 期待値 | 結果 | エビデンス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ポイント特典タブ遷移 | 代表者 | ログイン済み | タブをタップ | 画面表示 |  |  |

コピペしてすぐに使える形式で出てくるので、管理もラクラクです！

🎨 うまくやるコツ

1. 明確な指示を心がける
   • 「◯◯を追加して」「◯◯の内容で修正して」など、具体的に
   • AIは曖昧な指示よりも、明確な指示の方が良い結果を出します
2. 段階的な改善
   • 最初から完璧を目指さない
   • AIとの対話を通じて徐々に改善していく
3. フィードバックの活用
   • AIの提案に対して積極的にフィードバック
   • それを基に次回以降の品質が向上します

🚀 今後のチャレンジ

私たちの挑戦はまだ始まったばかりです！今後はこんなことにもチャレンジしていきたいと思っています。

1. プロンプトの更なる最適化

AIへの指示（プロンプト）やルールをさらに洗練させて、もっと少ないやり取りで、もっと精度の高いアウトプットを引き出せるようにしたいです。究極的には「PRDを渡したら、ワンクリックでテストケースが全部完成する」みたいな世界を目指しています！

2. 自動テストとの連携

Cursorで作ったBDD形式のユーザーストーリーを、MagicPodなどの自動テストツールに直接連携させたいです。ユーザーストーリーがそのまま自動テストのコードになるような仕組みができれば、テストケース作成から実行までのサイクルが劇的に速くなるはず！

🌟 まとめ

Cursorを活用したテストケース管理は、人間とAIが協力し合いながらより良いテスト品質を実現するための新しいアプローチです。

この方法で、属人化を防ぎ、開発スピードを落とすことなく、高品質なテストを実現できています！

みなさんも、ぜひAIとの新しいテストケース管理にチャレンジしてみてください！

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👂 舞台裏トーク

実はこの記事自体も、ここまで紹介してきた Cursor と私の対話をベースに執筆しています。

ルールファイルを参照しながら、構成案のブラッシュアップや文体調整まで AI に手伝ってもらいました。

「AI × QA」の可能性を、この記事そのものでも体感してもらえたら嬉しいです！