UPSIDER Tech Blog

生成AI天下一武闘会:この世で一番速い仕事術 #ProductZineDay イベントレポート

こんにちは。Dev HRのNarisaです。
株式会社翔泳社 ProductZine編集部さん主催で開催されたプロダクトマネージャーのためのテックカンファレンス「ProductZine Day 2025」の基調講演に当社VPoPの森が登壇しましたので、イベントレポートをまとめます。

ProductZine Day 2025とは

ProductZine Day 2025とは、プロダクトマネージャーとしてのキャリア形成や人材育成、さらには生成AIの活用といったテーマを中心に、コミュニティを通じて得られた最前線の知見を持つ業界のキーパーソンの皆様と共に、リアルで濃密な学びと情報交換の場が提供されるカンファレンスです。今回は「生成AI天下一武闘会:この世で一番速い仕事術」をテーマに、パネルディスカッション形式で登壇させていただきました。

登壇者紹介(イベントページより引用)

【モデレーター】蜂須賀 大貴 / Newbee株式会社 代表 / プロダクトマネージャー

株式会社IMAGICA(現:IMAGICA Lab.)でエンジニアとしてキャリアをスタート。フリーランスPMとして複数企業の支援を経て、株式会社サイカにてプロダクト戦略の立案と実行をリードし、事業成長を牽引。その後、PIVOT株式会社にて、プロダクトマネージャー兼プロダクト組織の立ち上げを担当し、成長スタートアップ特有の課題解決やプロセス構築に携わる。現在は、2025年3月にNewbee株式会社を創業。テクノロジーメディア「Newbee」の運営、プロダクト支援、開発組織支援を行う。

森 大祐 / 株式会社UPSIDER VPoP

新卒で株式会社ワークスアプリケーションズに入社後、会計システムを中心として、大手企業のERP、業務システムの開発をリード。いくつかのキャリアを経て、PKSHAグループにて複数のAI SaaSを立ち上げ、それらのプロダクト企画統括を務める。主に、自然言語処理を活用した、人とAIとの協働型プロダクトの企画を得意とし、国内大手コールセンターの自動化プロダクトや、職場コミュニケーションのチャット化・自動応答などで数多くの成果を収める。2023年に株式会社UPSIDER入社。VP of Productを務める。

宮田 大督 / 株式会社エクスプラザ 生成AIエバンジェリスト・リードAIプロデューサー

株式会社エクスプラザで生成AIエバンジェリスト・リードAIプロデューサーを務める。生成AI技術の社会実装と普及に注力し、企業のAI導入支援やコミュニティ活動を推進。楽天やメルカリでのPdM経験を活かし、AIxPM領域での知見を発信。GaudiyではSNSエージェント実装や令和トラベルではノーコードツールでの大規模コンテンツ生成など、企画から実装までを手がける。

生成AI天下一武闘会 : この世で一番速い仕事術

生成AIが日常的に使われるようになってきた今、プロダクトマネージャーたちはどのようにAIと付き合い、業務や生活に活用しているのでしょうか?

「個人の仕事」「チームでの仕事」「趣味・プライベート」

という3つのテーマを軸に、それぞれのAI活用方法を対決形式で紹介しました。

各ラウンドは会場の拍手の大きさで勝敗が決まるという、まるで“生成AI天下一武道会”のような熱気あるセッションとなりました。

第1ラウンド:プライベートでのAI活用

森は、ChatGPTを活用したオーストラリア旅行の計画を披露しました。
2泊3日の短い旅程を“GPT縛り”で決めるというテーマで、音声入力による対話を中心に、旅行条件や希望(時差の少なさ、ジムの有無、非日常感、ひとり旅希望など)をAIに伝えながら旅先を選定していきます。ジム情報やパワーリフティングのトレーニング環境なども考慮された提案が返ってくるなど、AIとのインタラクションを重視した使い方が印象的でした。

結果的に、ウォンバットが「うんこが四角い」という理由で旅程に組み込まれ、誤って名前が似ている別の動物園のチケットを購入するという“GPTあるある”も共有されました。

一方、宮田氏は、検索特化型の生成AI「Perplexity」を使った韓国旅行のサポート体験を紹介しました。Perplexityは引用元が豊富で、事実確認のしやすさが特徴です。Googleマップでは分からないチケットの買い方や移動手段まで細かく教えてくれる点が旅行中に非常に有用であったことを語りました。

両者から旅行中の“ハルシネーション”(誤情報)には注意が必要だとも指摘がありました。生成AIの提案を鵜呑みにするのではなく、判断力と距離感を持って活用すべきという姿勢が印象に残りました。

第2ラウンド:個人でのAI活用

森は「15分お時間いただけませんか」という打ち合わせ依頼が実はうまくいかないことが多い、と切り出しました。その対策として、話したいことを音声入力でAIに話しかけて要約してもらい、事前に関係者へテキストで共有するという手法を紹介。
特に、相手が“最も話が通じにくいペルソナ”であると仮定して文面を整えることで、ミーティングそのものが不要になるケースもあるとのこと。コミュニケーションコストを大幅に削減できる実践知として、多くの共感を集めました。

一方、宮田氏はAI連携型エディタ「Cursor」を活用した、日常タスクの自己管理術を紹介しました。朝「おはよう」と入力すると、タスクが一覧表示され、夜「おやすみ」と言えば、その日の反省会が始まるという“生活に溶け込んだAI活用”です。
特にKPTに基づく振り返りや、タスクが進まなかった日に「あなたのためにアプリを作りました」とAIが勝手にネイティブアプリを生成するなど、驚きと笑いが入り混じったエピソードが披露されました。

このラウンドでは「ゼロ距離感」がキーワードとなり、自分にとって“どれだけ自然にAIを日常へ取り入れられるか”が活用の鍵であるというメッセージが共有されました。

第3ラウンド:チームでのAI活用

森は、UPSIDERにおける業務マニュアルの整備プロジェクトを紹介しました。 従来はNotionでマニュアルを管理していたものの、誰でも編集可能な柔軟さが逆にオペレーション品質の低下や混乱を招くことがありました。これを受けて、Markdown形式で出力しGitHub上で管理し、独自サイトにマニュアルをデプロイして参照する仕組みへと移行。
AIはこの運用の中で、文書構成ルールや表現のトーンを標準化する役割を果たしており、非エンジニアのメンバーでもマニュアルの作成・更新ができる環境を実現しています。

一方、宮田氏はCursorをベースにしたプロジェクトマネジメントの仕組みを紹介。 Jiraなどの管理ツールではなく、Markdownベースのテキストファイルでスプリントレビューを実施し、AIが差分や履歴を把握してレビュー支援をしてくれる体制を構築。会議の10分前に生成されたレビュー内容がそのまま使えるなど、実用性とスピード感が際立っていました。

鍵は「ゼロ距離感」と「始める力」

森は「自分にとってAIとゼロ距離でいるには、音声入力が最適だった」と語り、AIを“迷わずすぐ使える状態にすること”の重要性を強調しました。 宮田氏は、「身近な問題や“ちょっと面倒”を即座にAIに相談する工夫が、AIを日常に溶け込ませるコツ」と語り、特別な技術がなくても使い始められることの大切さを示しました。 どちらのアプローチも、「AIをどう使うか」ではなく、「自分にとって自然に使える方法は何か?」を問い直す視点にあふれていました。セッションの最後には 「もしAIでなにかをやりたいと思ったら、ミヤッチさんに声をかけてください。もしAIでエージェントを作りたいと思ったらUPSIDERに入社してください!」
という冗談も飛び出し、笑いに包まれながら幕を閉じました。

おわりに

生成AIの進化は目覚ましく、その活用法も十人十色です。
本セッションは、日常からチーム運営に至るまでAIを自分らしく使うためのリアルな工夫と試行錯誤に満ちた内容で、これからAIを取り入れてみようと考えている方にとってヒントが満載の1時間となりました。
ご視聴いただきましたみなさま、ありがとうございました!
セッションをご視聴いただき、ご興味をもっていただきました方はぜひ株式会社UPSIDERのカジュアル面談にぜひお越しください! herp.careers

UPSIDER Engineering Deckはこちら📣

speakerdeck.com