UPSIDER Tech Blog

GoConMini参加レポート

こんにちは。決済基盤チームのテックリードをしているHikariです。

2026-02-21(土)に仙台で開催された Go Conference mini 2026 in Sendai に参加してきました(UPSIDERはMasamune Sponsorでした)。 今回は、イベントの内容にちなんだ感想および技術記事を書きました!

今回は弊社も企業ブースがあり、沢山の方にブース企画に参加していただけて、交流も多く楽しかったです。 他社さんのブースもそれぞれ色があって楽しいので、参加されたことがない方も、次回は是非!

セッションも盛況で、2 Room並行だったので毎回どっちも聴きたくて迷ってました。 聴かせていただいた中で印象に残ったものを少しご紹介します。

nilとは何か 〜言語仕様と設計者の葛藤から理解する〜

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CyberAgentのkuroさんのセッション。 Goでよく使うnilについて、基本的なところから、nilに慣れていない人にとってのわかりにくさや発生する問題、それを解消できないかと数々の提案がなされてきた歴史、それでも今の形を保っている理由など、あらゆる角度から丁寧にnilのことを知ることができました。 最新の機能はこう変わります!というセッションもワクワクして好きなのですが、こういう変遷を追うようなセッションは、自分で調べるのも大変だったり、そもそも知る発想が浮かばない場合もあるので、聴けるのはとても嬉しいです。

オブザーバビリティ駆動開発って実際どうなの? はてなのよー(yohfee)さんのセッション。

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GoでODD(オブザーバビリティ駆動開発)を実際にやる場合、どう始めたらいいの?というのを実践的に伝えてくれる内容でした。 過程の透明性を担保することを目指すODDにおいて、設計段階で準備しておくべきことは何か、どういう軸で情報を出力すべきか、開発時にオブザーバビリティ部分の確認をどうするかなど、実際に試しやすい内容になっていました。

今回の傾向として多かった印象なのは、やはり新バージョンでの変更などを含むGoランタイム・言語内部に関する深掘りや、(tentenさんの影響もあってか笑)静的解析に関するもの、そしてAI時代の開発に関するものも増えてきているかなと思います。 AIに関しては、直接的なVibe Codingに関するセッションもそうですが、オブザーバビリティやテストに重きを置く話、人的レビューが困難になっていくサプライチェーン攻撃を防ぐ話まで、実は密接に関わっていると思っています。

人間が直接コードに触れることに重きを置く話は今後減っていき、それを前提とした上記のような内容が、今後も増えていくのではないでしょうか。 僕はコーディングをパズル的に楽しんでいたタイプなので、個人的にはちょっと寂しいですけどね🥲 逆に、こういうイベントが、人間が存分にコードの話をできる場として残っていくという未来もあったらいいなと感じています。

さて今回、参加レポだけでなく技術記事とも言っているので、僕の所属する決済基盤チームのお話も絡めておきますね。 弊チームのシステムでは、クレカ決済をリアルタイムで捌く必要があり、可用性やパフォーマンスはとても重要な要素です。 機能開発の片手間でやるには厳しいこともあり、最近はミッションを明確化しつつ、チーム内に専任のサブチームも設けて取り組みを進めています。 システム全体のオブザーバビリティも当然ながら、増えていく個別の問題や問い合わせに対応できるよう、トレーサビリティの改善も進めており、問題発生時の調査等がとてもしやすくなっています。

これらの整備をAIの補助のもと加速させ、得られた結果をAIによるインシデント調査や定常オペレーションの補助・ボトルネックの分析・改善提案などに使うようになってきています。 そういう意味で、オブザーバビリティ観点でも「人間が理解しやすいか」だけでなく「AIも解析しやすいか」が重要になっていくのを感じています。

弊チームは(社内では)比較的歴史のあるシステムであり、AI開発を前提としていなかった上にドメインが複雑なため、新しいチームよりも若干導入が遅れていたのですが、本格的にAI時代の到来を感じつつあります。 僕自身はこのサブチームに所属しておらず、恩恵を受けている側なので、詳細な内容はいずれメンバーに個別記事を書いてもらうことにしましょう笑

機能開発の面にも触れておくと、弊チーム内でもVibe Codingはかなり浸透してきており、御多分に漏れずレビュー負荷が上がってきています。 今後は、コードそのものを人間が直接レビューするのではなく、TDDのように「要件を満たしているか」を中心にレビューする形が増えていくのではないかと思っています。 弊システムは事業的にクリティカルであることから、コードの保守を厳格に行うべき箇所も多いです。そのため、現実的にはクリティカルでない部分から切り出して、コードをレビューせずに済む仕組みにしていくだろうと考えています。

そういった時に、今回のセッションにもあったハード制約的なガードレールだったり、テストに関する部分の重要性が増していくため、学んでいかないとなと思っています。 そしてその先で、AIだけで完結するような開発に繋げていければと思っています。個人的にはコーディングから離れていくのは寂しいですが笑

(宣伝!) AI開発のハード制約については、弊社のMimuraもスポンサーセッションでお話ししました!是非読んでみてください!

AI時代のGo開発2026 爆速開発のためのガードレール

www.docswell.com

今回参加させていただいて、改めてイベント参加は楽しいなと実感しました! 僕も次回は何かProposalを通せたらいいなと思っています。AI系なのかなぁ。次くらいまでは言語仕様とか出せたらいいかなぁ。 とはいえ、AIの話題も楽しみで、きっと次あたりのGo Conferenceでは、各所で出始めている自律的なAIのみでのシステム開発をした話とかを、Goに絡めて聴けるのではないかと楽しみにしています。 (宣伝!)ちょうど弊社エンジニアが自律的AIエージェントループの記事を出しました。AI時代を感じられる記事なので是非!

24時間働けますか?自律的AIエージェントループ × 非同期フィードバックで、開発を止めない仕組みをつくる

tech.up-sider.com

宣伝多くてすみません!笑 弊社は今後も技術記事をバンバン出していきますので、お楽しみに!

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