こんにちは、App InfraチームでProduct OwnerをしているTerryです。
2026年2月7日(土)、仙台の河北新報社で開催された「シン・レッツゴーデベロッパー CONNECT」に参加してきました。
このイベントは2011年の震災をきっかけに始まったもので、今回で通算12回目を迎えたそうです。
今回のテーマは「Connect(コネクト)」です。その名の通り、ただ話を聞くだけでなく、参加者同士が自然と交流できる仕掛けがたくさんあり、非常に楽しい時間を過ごせました。
https://lets-go-developer.connpass.com/event/380700/lets-go-developer.connpass.com
エンジニアに「事業理解」は必要か?

前半は、書籍『ドメイン駆動設計をはじめよう』の翻訳者である増田 亨さんによるセッションでした。
書籍の第1〜3章および付録の内容をベースに、「ソフトウェアの実装と事業戦略をどう結びつけるか」というテーマで解説がありました。
1. なぜエンジニアが「事業戦略」を語るべきなのか
まず大事とされていたのが、「エンジニアが戦略を理解すれば、コードそのものが変わる」点です。
エンジニアが事業戦略を理解することで、設計判断に、技術的な正しさだけでなく「このソフトウェアでどんな価値を届けたいか」という事業の軸を組み込むことができます。
結果、エンジニアが発する言葉や、日々積み上げられる実装の内容が変わり、事業戦略を実現していくことにつながっていきます。
2. 差別化戦略
次に、戦略を実装に落とし込む際、「Core(中核)」と「Generic(一般)」の見極めをすることです。
- 中核(Core): 自社の競争優位性を生む独自のロジック。ここにエンジニアの知恵とリソースを最大投下し、徹底的に差別化する。
- 一般(Generic): 他社と同じで構わない、いわゆるコモディティな領域。ここは既製品や標準的なアプローチを活用し、効率化を図る。
すべての機能をリッチにするのではなく、領域ごとにメリハリをつけた戦略的なリソース配分が重要と説明されていました。
3. 「追従」という名の罠に陥っていないか?
最後に警鐘を鳴らしていたのが「他社にあるから作る」という、いわゆる“競争劣位の解消”の罠です。 単に競合に追いつくための開発は、ユーザー視点で見れば差別化には繋がっていません。後追いの機能開発に忙殺されることは、結果として「中核(Core)」への投資を阻害し、プロダクトをコモディティ化させてしまうリスクがあるとのことでした。
セッションの学び
一番印象に残ったのは、「現場での日々の判断と行動の集積が、そのまま事業戦略になる」点です。
戦略は現場のエンジニアが選ぶ「一つの設計」や「一行のコード」の中から生まれる。だからこそ、POの立場の私はチームに対して「どこがCoreなのか?」を解像度高く伝え、数字でインパクトを示す必要があると感じました。
そして、セッションの後半では、本の内容に関するクイズ形式のエクササイズが行われました。
近くの席の人とペアになって回答を行うのですが、初めましての方とも自然に議論が弾んで楽しかったです。

相談会での登壇

後半は「会場全体で解決!開発のモヤモヤ共有&エキスパート相談会」という企画でした。
これは、参加者の悩みに対して、指名された回答者がペアで答えるというスタイルなのですが、回答者のことを「スタンド(ジョジョの奇妙な冒険より)」と呼ぶユニークなシステムでした。
そこで私は、「仙台でのコミュニティ立ち上げ・運営」というテーマでスタンドとしての指名を受け、登壇することになりました。
Sendai.goなどの運営経験をもとに、以下の点をお伝えさせていただきました。
- 継続して長く続けることが大事
- そのために、「コードリーディング会」や「リリースノートを読む会」のように、運営側も参加者も気負わずに続けられるスタイルを作ることを大事
コミュニティ運営は「頑張りすぎない」ことが、結果として良い場を長く維持する秘訣だと感じています!
LT登壇:「信頼されるPOを目指して」
イベントの締めくくりであるLT大会では、「信頼されるPOを目指して」というタイトルでお話ししました。
現在所属しているUPSIDERでの経験をもとに、専門知識(銀行仕様や法規制など)が必要なドメインにおいて、POとしてどのように信頼を勝ち得ていくかをまとめました。
発表で伝えた点は以下です。
- 「自分で決める部分」と「任せる部分」を明確に区別する
- DB設計やシステム間シーケンスなど、後からの手戻りが致命的になる部分は主体的に決める
- 一方で、法規制の判断はLegalチームに、詳細な実装はソフトウェアエンジニア(SWE)に任せる
当日の発表資料はSpeaker Deckに公開していますので、よろしければご覧ください。
さいごに:Go Conference mini in Sendai 2026 のお知らせ
最後に宣伝です。 LTの最後でも紹介しましたが、2/21(土)に「Go Conference mini in Sendai 2026」を開催します!
私が所属するUPSIDERもスポンサーとして協賛していますし、私自身も運営スタッフとして関わっています Go言語に興味がある方はもちろん、エンジニア同士の繋がりに興味がある方も、ぜひ遊びに来てください。
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