
Daisuke Mori #とは
第52回・第53回東京都マスターズパワーリフティング選手権大会男子83kg級マスターズⅠを2連覇し、年末には108回のフルスクワット(通称除夜スクワット)を執り行うなど社内外でVPoP(Power)として活動を行う傍ら、株式会社UPSIDERでVPoP(Product)兼UPSIDER AI事業部の事業責任者を担っている💪
株式会社UPSIDERでUPSIDER AI事業部のPdMをしているKiyotoです😂
11月に大阪で開催された「pmconf2025」において、弊社VPoP(Vice President of Product)兼UPSIDER AI経理 事業責任者のDaisuke Moriが、BASE株式会社執行役員の柳川 慶太氏と共に、トップバッター枠で講演を行いました🎉
今回はその内容についてレポートを書いてみました!
注記: 本記事内の「」で囲まれた引用部分は、森大祐氏・柳川慶太氏の事前Note記事および実際の登壇内容に基づいて記載しています。
登壇テーマ
「PdMから事業責任者へ ── AI時代に求められるPdMの視座と構造設計」
副題:「プロダクトを磨く視点と事業を創る視点、その越境のリアル」
20分という限られた時間の中で、PdM出身の事業責任者として、AI時代におけるPdMのキャリアパスと必要な視座について語られました💪
実際の登壇ではパネルディスカッションのような形式で、二人が時間の許す限り深堀りまくる!という形式で進行されました🔥
登壇内容のハイライト
1. PdMと事業責任者の「違い」と「類似性」
登壇では、まず森氏と柳川氏のキャリアパスが紹介されました。両者ともエンジニア → PdM → 事業責任者という経歴を持っています!
そしてお二人ともいわゆるプロダクトマネージャーとしての視点だけでなく、役割に捉われず事業にフォーカスしていった結果事業責任者になっていたということが語られました。
柳川氏:「エンジニアをやっていた時も事業を成り立たせることをベースに物事を考えていました。あるタイミングから勝手に事業責任者ですと宣言し始めました。なので何が変わってきたかというと周りからの見られ方。」
森氏:「プロダクトを作るだけでなく、売り方や世の中への浸透のさせ方、それによって起こる社会の変容まで責任と権限を持ってやり切りたいという想いで仕事をしていたらいつの間にか事業責任者っぽい立場になっていった。」
自分もエンジニア→PdMというキャリアを辿っていますが、それまでエンジニアの肩書きでもPdMに似たようなことをしてきていた感覚はあって、もしPdMを目指したいエンジニアの人がいたら、役割にとらわれずサービスに向き合うことが最短の道のりなんだなと改めて感じました。
その一方で、PdMという肩書きになってから、自分の中でエンジニアとして線引きをしていた部分(まさにプロダクトの売り方やbizのオペレーションなど)に臆せず取り組むことができるようになったり、実際任される範囲もぐっと広がってやりやすくなる部分もあると思います。
PdMと事業責任者の違いについては、
森氏:「変わったことは、プロダクトのリリースや改善KPIではなく、予算達成の責任と、逆に言えば予算執行の権限を持つことができ、より本来やりたいことの自由度が上がった印象。」
柳川氏:「プロダクトと事業は地続きだけど、PdMと事業責任者は地続きではなありません。ぶっちゃけ事業責任者はずっと事業責任者。ポケモンではないので事業責任者の前にPdMはいない。ジュニア事業責任者がいるだけ。」
特に柳川さんのご意見は目から鱗で、改めて自分が今いる役割に関係なく、なりたい役割が持つべき視座を常に持ち続けることが重要であると感じました🤩
2. 「プロダクトを磨く視点」から「事業を創る視点」への移行でハマりやすい落とし穴
PdMから事業責任者への移行において、2つの主要な落とし穴が指摘されました⚠️
落とし穴1:コンテキストを広げられない
柳川氏:「プロダクトと事業は地続きです。そのように思えなければプロダクトマネージャーが事業責任者になる価値はないです。プロダクトと事業は別だと捉えてるのであれば、エキスパートがそれぞれやればいいんです。つまりコンテキストを広げる方向に舵が切れるかどうかという話なのです。」
プロダクトという範囲に区切らず、その外側も含めて理解することが重要です。プロダクトの成功だけでなく、事業全体の成長にコミットする視点が必要です📈
落とし穴2:キラキラ事例に引っ張られすぎ
森氏:「どのような顧客、セグメントに対して、どのように浸透させ、そのためにどのような事業施策を回していく必要があり、そのためにはどのようなプロダクトが必要で、どんな組織が必要なのか、そのためにどのような事業構造、フォーミュラになっていて、どう改善するべきなのか…などなど、目の前の事業成長にフォーカスしまくることこそが重要。耳障りが良い話に対して、『うるせーよ』って返すくらいの反骨精神があったほうが良いかも笑」
個人的にも、キラキラ事例に引っ張られる危うさは日々感じています。特にAIやプロダクトの文脈では、成功事例が“洗練された物語”として提示されがちで、ついそのまま真似すれば前に進める気になってしまいがちです。しかし実際は、企業ごとに事業の構造も、顧客の成熟度も、組織の体力もまったく違うため、外部事例の「結果」だけを模倣しても再現性はほとんどありません🥺
むしろ、事例をうのみにせず「なぜその企業ではそれが成立したのか?」というコンテキストの解像度を上げていくほうが、自社にとって本当に必要な示唆が得られると感じています。世の中にはいろんなサービスがありますがそれらの事例よりも自分たちの事業が中心にまずあって、それを前提(コンテキスト)として必要なものはうまく取り入れようぜという👀
3. AI時代の「構造」を創る力や、それ以外の重要な能力をどう身につけたのか?
AI時代において、プロダクトを作ること自体はボトルネックではなくなってきていると指摘されました🤖 また、以前求められていたような組織間のハブになることも、ハブがいることのほうがコミュニケーションのコストがかかる時代になり始めているとのことです💬
重要な能力として、「当事者性を上げること」「事業の成長にコミットすること」が強調されました。
柳川氏:「当事者性を上げましょう。自分の頭で考えた試した結果しか信用しないことの積み重ねです。そして自分の頭で考えたことが正しいかどうかは試してみないとわからないです。表面的な知識ではなく実感をとりにいきましょう。最前線で決断し結果に打ちひしがれる経験をとりにいく。」
森氏:「事業の成長に自主的にコミットしましょう、どうしたら今自分が携わっている事業が成長するかを、ものづくり以外の文脈で考え、施策を考え、その事業成果をコミットして、達成・未達成したら振り返りをやってまたチャレンジしましょう!その繰り返しをすることで、事業責任者としての視界をだんだん獲得できるようになります。他責を廃して、当事者として成果をコミットし、その達成に向けてできることをやり切るということを繰り返すという反復運動のすすめです。つまり筋トレです。」
ここでパワーリフティングチャンピオンの伏線が回収されましたが、まさに今の自分に一番突き刺さるテーマでした。特に、知識だけではなく“自分で考えて試した実感”が必要という指摘には強く共感しています。
AI時代になって、どんな情報も一瞬で手に入るからこそ、「わかったつもり」の状態に陥りやすいと思っています。けれど、結局プロダクトも事業も前に進むのは、“自分で仮説を立てて、自分で動いて、自分で痛みを伴った経験をする”というプロセスに他ならない。そこを避けてラクに成長できる道は存在しないんだよな、と改めて感じました。
AIが相棒として強力な支えになってくれる時代だからこそ、判断と責任のコアな部分はますます「自分の頭で考えたか」にかかってくる。その地力を磨くための試行と反省のサイクルを、もっと意識的に積み重ねていきたいです!
4. 未来のPdM出身事業責任者へのメッセージ
登壇の最後には、未来のPdM出身事業責任者への熱いメッセージが送られました🔥
森氏:「自分は、自分の作りたいものをできるだけ自由に作るためにこのようなキャリアを歩んできて、たしかに結構大変ではあるのですが、権限と裁量をもって作りたいものを作り、世の中に浸透させることまでてきています。ものづくりが好きなPdMの人にこそ、事業責任者ロールはおすすめです。!」
柳川氏:「プロダクトマネジメントも事業リードもチームマネジメントも日々日難しいことや、理不尽なことの連続です。ブチギレ落ち込みの連続です。感情の起伏って幼稚とされがちですけど、そんなことないと思うんですよね。感情の起伏を表に出して、他人をコントロールしようとするのは害悪です。でも内面の感情に起伏があるのはむしろ魅力的だと思うのです。落ち込んだというのは、なにかにトライした証拠なんですよね。つまり挑戦しているわけです。挑戦している人って素敵ですよね。」
個人的にも、お二人のメッセージには本当に勇気づけられました。特に「感情の起伏は挑戦した証拠」という言葉は、今の自分の働き方に強く刺さりました。PdMとして日々意思決定を繰り返す中で、うまくいかないことや自分の未熟さに落ち込む瞬間は正直たくさんあります。でもそれを「挑戦したからこそ生まれる揺れ」として受け止めていいんだと思えるだけで、前に進むための気持ちがだいぶ変わります。
また、森さんの「裁量をもって作りたいものをつくり、社会に浸透させるところまでやり切る」という姿勢には、ものづくりに関わる者として純粋に憧れを感じました。事業責任者ロールを“責任が重い仕事”としてではなく、“自分の作りたい未来を形にするための器”として捉える視点は、自分にとって大きな示唆になっています。行ってよかった大阪‼️
まとめ
20分という限られた時間でしたが、PdMから事業責任者へのキャリアパス、AI時代におけるPdMの役割、そして必要な視座と能力について、実体験に基づいた深い洞察が共有されました✨
特に、当事者性を上げることの重要性は、AI時代においてより一層重要になっていることが強調されました💪 生成AIを使う時代になったからこそ、真の顧客要望を理解し、それを実現させるために常日頃自分の頭で考えて、コンテキストを広げていくことが、PdMから事業責任者への第一歩となりそうです!
🎙️ プロダクトぶれんじゃねぇ。ラジオ
pmconf 大阪イベントでのセッションをきっかけに当社VPoP・森とBASE社柳川氏のpodcast番組が生まれました!
プロダクトや組織の複雑な状況に対して、ただの「正論」や「キラキラ事例」を投げるのではなく、自分の判断基準(軸)を持って動けるようになるためのヒントを届けるラジオです。
ハッシュタグは #プロぶれ
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