UPSIDER Tech Blog

UPSIDERと私とGo言語〜3年半のGo勉強会の歴史と変遷〜

みなさん、こんにちは!🎄 UPSIDERでエンジニアリングマネージャーをしていますMikiです。

この記事は、UPSIDERのTech Advent Calendar 2025の12月15日公開の記事です。

UPSIDERのアドベントカレンダー2025 では、Tech・Corporate・Bizの3つに分かれて、それぞれのチームメンバーが日替わりでさまざまな内容をお届けします。

Techはこちら: UPSIDER Tech Advent Calendar 2025 - Adventar
Corpはこちら: UPSIDER Corp Advent Calendar 2025 - Adventar
Bizはこちら: UPSIDER Biz Advent Calendar 2025 - Adventar

周りのエンジニアがいくつも真面目な技術記事を投稿している中、私は「ゆるっと枠」として参加させていただきます。
技術の話ではありません。あぁ!閉じないでください。お願いします。

今日お届けするのは、3年半にわたるGo勉強会を主催し続けた人間の記録です。

また、UPSIDERという会社で続いている技術コミュニティの歴史であり、同時に、一人の主催者が「なぜ私はまだやっているのか」と自問自答しながら迷走進化していった記録でもあります。

無知の勇気で始まった勉強会

「Hey Miki! Goの勉強会やってみなYo!」😎

当時のチームリードだった同じくGoエンジニアのRyoyaに言われて、「お、面白そう!やる!」って言ったのがきっかけです。彼はたまにDJをしているようなエンジニアなので、多分こういう誘い方だったとおぼろげながら記憶してますが、ちょっと3年半の月日は長すぎて覚えてません。

リモートワークかつフレックスで顔を合わせる機会が少なかったので、一緒に開発しているメンバーで勉強会ができたら楽しいなぁと思いました。

そんなノリでホストを受け持った私ですが、正直なところ当時のチームで一番Goを知らなかったのは多分私です。UPSIDERに入って実務でGoを初めて書きました。

勉強会のホストとして、つよつよのみんなにボコボコにされに行くぞ!そんなサイヤ人な気持ちでした。

みんなが集まる栄光の半年(2022/06〜2022/12)

#tech_goという技術について話すチャンネルで時間を投票してもらい、金曜日の夕方🍻にやることにしました。
まずはサクッと終わるものから、と思い、公式ドキュメントから始めました。

  • Effective Go(Go公式ドキュメント)
  • Go Code Review Comments(Go公式ドキュメント)
  • テストコードの書き方について議論する会
  • Standard libraryコードリーディング会(errors, database/sqなどなど)

この頃は実はけっこう賑わっていまして、チームが少なかったのもあって、社内のGoエンジニアメンバーがほぼ全員参加していたような黄金時代でした。

業務で作成したPRで消化しきれなかった議論とか、最近書いたコードの事例とかシェアしながらコーディングルールやベストプラクティスを考えるなど、同じ開発チームメンバーでもあるのでそういった活動もしやすく、技術書を読むより実践的で勉強になりました。

そして"Happy Friday🍻"というノリ。金曜日の夕方に技術の話を議論する。ビールでも飲みながら(ノンアル)、Goの話で盛り上がる。なんだったら終わったら集まって飲みに行く。楽しい時間でした。

終わらない100 Go Mistakes(2023/02〜2025/04)

一通り色々やってみて、技術書とかそろそろやってみたい!と始まったのが、「100 Go Mistakes and How to Avoid Them」読み会です。

日本語訳が読み始めた当時は出ていなかったというのもありますが、やっぱ英語版の方がグローバル開発環境っぽいよねということで原著に手を出しました。(邦題は、「Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する」です)

ちょうどこの頃、組織が成長し、エンジニアも増えました。喜ばしいことです。本心です。 同時に、開発メンバーも新しいドメインやプロジェクトの立ち上がりと共に分かれていきました。開発組織の進化に伴い、スクラムを導入するチームや、会議帯も各々のチームにマッチした形に調整され、全員が同じ時間に集まることが少しずつ難しくなっていきました。(スクラムイベントめ!!!

別の勉強会が立ち上がり、金曜日の夕方のゴールデンタイムを隔週で使えないか?という依頼を受けてGoの勉強会を隔週にした期間もありました。喜ばしいことです。本心です(2回目)。

開催時間も変えました。17:00、16:30、15:30、16:00。迷走ではなく改善活動です。結局、完璧な時間帯なんてありません。それを受け入れつつ、来られる人が来る形でいいじゃないか、と悟ります。("Happy Friday🍻" だけはなぜか譲れませんでした)

ちなみにこの本は、2年2ヶ月かけて読み切りました。効率とは何か。生産性とは何か。この本を読みながら、私はむしろ非効率なミステイクを犯し続けていたのではないか。そんな問いが頭をよぎります。

無限100 Go Mistakes編の学び、単発イベントの開催(2024/01〜2025/11)

2年かけて本1冊はちょっとNew joinerにとってハードル上げまくってしまうと薄々気づいていた私は、たまに勉強会の形式も変えてみようと思いました。実験的な試みの数々です。

メンバーに「発表やりませんか?」と声をかけて、イベントでLTなど、実際のプロダクトの話を聞く回も設けました。勉強会にあんまり来たことないメンバーも「ほらほら◯◯さんが話すらしいよ」で招集しようという目論見もありました。

また、Go Conference Proposal壁打ち会も開催しました。みんなでプロポーザルを書いて、フィードバックし合う。そして結果、実際にGo Conferenceに登壇する人が出てきました!と言いたかったんですが、登壇したのは私でした。自分の成果と合わせて勉強会の成果としても挙げる、登壇準備は大変だったけど一石二鳥です。

AI時代の勉強会 NotebookLMとの出会い

そして現在、私たちは「効率的なGo」という新しい本に今年の4月から挑戦しています。低レイヤーな部分から学びつつGoエンジニアとしてどうコードを書くと良いのか?という観点がとても面白いです。

そして、AIの発展と共に、質の良い要約をすぐ手に入れられる。なんだったら質問できる。という強力なツールを手に入れました。
NotebookLMに本を突っ込んで要約を読む。みんなで質問を考える。質問してもしっくりこない。もうちょっと深く知りたいところ、意味不明なところだけ本文で確認する。このスタイルに変えました。効率的です。効率的なGoを読むのに、効率的な方法を使う。メタ的です。

効率的になったものの、脱線は止まりません。果たして、この本はいつ終わるのでしょうか。私、その前には産休に入ってしまいそうです。

データで見るGo勉強会の記録

ここで、3年半の記録を数字でまとめておきます:

  • 総開催回数:90回(2025/12/15時点)
  • 期間:2022/06/24〜願わくばTBC(2025/12/15時点で3年半)
  • 平均開催頻度:約2週間に1回(隔週にしたり、なんかタイミングが合わなかったり。たまに気が乗らなかったり。)
  • 最長開催間隔:約5週間(2023/10〜2023/11)(私に一体何が・・!カレンダーは見返さないことにしました。)

やったコンテンツ

  • Effective Go(公式Doc)
  • Go Code Review Comments(公式Doc)
  • Standard libraryのコードリーティング
  • Goのテストについてのディスカッション
  • 100 Go Mistakes and How to Avoid Them
  • Goリリースノート読み会
  • LT回
  • Go Conference Proposal壁打ち会
  • モブプログラミング回
  • その他雑談回
  • 効率的なGo(Now)

何が良かったのか(真面目に考えてみた)

3年半も続けて何も得られなかったとは言えません。いや、言えないでしょう。何かしら得られていないと困ります。 ということで考えてみました。

1. 決まった時間を取ることの価値。知識は武器

業務に追われ、家庭のことに追われ、じっくり勉強する時間なんて取れない。そう思っていても、決まった時間に勉強会があると、強制的に学ぶ時間が確保されます。
3年半、隔週で1時間。この積み重ねがあったからこそ、実際のコードで「これ、Go Mistakesでやったやつだ!」と進研ゼミのようなノリで気づけるようになりました。成長したかどうかは怪しいですが、少なくとも成長した気分にはなれました。

2. 違うドメインの話が聞ける。脱線大歓迎

「うちのチームではこうやってるんだけどね」という話が聞けるのは、勉強会の醍醐味です。決済基盤チームのエンジニアだけで始まりましたが、今は組織も大きくなり、それぞれが違うコードベースを触っていて、違う課題も似たような課題も抱えています。なかなか他のチームのコードは読まないので、直接話を聞けることはとても面白いです。

技術書を読むだけなら一人でもできます。でも、「他のチームはどうしてるの?」という話は、みんなで集まらないと聞けません。脱線大歓迎です。本題に戻らなくても問題はありません(その結果が、1冊の本で2年)。

終わりに

なぜこんな話を書いたのか?

UPSIDERは、こういう自由な取り組みが許容される会社です。そして、完璧なファシリテーターである必要はありません。むしろ、ファシリテーターが一番学んでいます。

そして、私は来年に産休と育休を取得します。
業務の引き継ぎで完全に忘れていたのでここで初めて公にしますが、Go勉強会の引き継ぎ先を探しています。

それはこれから入社する人かもしれません。あなたかもしれません。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたが、「面白そうだな」と思って入社して、ついでに「じゃあ私がやります」って手を挙げてくれるかもという期待を持ちながらこの記事を書いています。

UPSIDERは、そういう自発的な取り組みを尊重する会社です。むしろ自発的でないと生きていけない会社です。

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UPSIDERアドベントカレンダー2025

株式会社UPSIDERのメンバーがお届けする、#UPSIDERアドベントカレンダー2025。Biz・Tech・Corporate の3つに分かれて、それぞれのチームメンバーが日替わりでさまざまな内容をお届けします。内容は仕事に限らず、日々の学びや経験、好きなこと、趣味の話、ふと思ったこと など、自由に…!UPSIDERで働くメンバーの “素顔” が垣間見えるような、そんな企画になっています。気軽に読みながら、メンバーそれぞれの雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。

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