
こんにちは、UPSIDER Anti-Fraud チームでエンジニアをしている Sally です。 最近、社内ツールの UI プロトタイプを高速に回すために Vercel v0 を本格導入しました。従来は 「デザイナーが Figma でデザイン → デザインレビュー → デザイン FIX 後に実装」 という 3 ステップでしたが、いまは エンジニアが v0 で UI プロトタイプを生成し、“動く画面を触りながら議論” という 1 アクションに集約できています。
本記事では Preview Mode を軸にした v0 の使い方、導入して見えてきたメリット・ハマりどころを エンジニア視点 で共有します。
v0 とは?
- Tailwind CSS + shadcn/ui ベースの React コードを自然言語プロンプトで自動生成
- 生成アプリは Preview Mode(ホスティング込み)で即公開
- IDE・localhost 不要、Slack に URL を貼るだけでチームレビュー開始

導入背景 — 「デザイナーのリソースが確保できなくてもエンジニア主導で UI を設計する」
| 観点 | 従来(Figma) | v0 導入後 |
|---|---|---|
| 画面試作リードタイム | 0.5〜1 人日 | 30〜60 分 |
| UI レビューの質 | 静的キャプチャ中心 | 本番同等の操作感 |
| レビュー体験 | コメント往復が多い | URL クリック → その場で操作・口頭合意 |
| デザイナー工数 | 毎タスク必須 | 必要なタイミングだけ相談 |
UPSIDERでは日々新規サービス、新規機能の開発が行われており、デザイナーのリソースが逼迫しがちです。v0導入の主な目的は「デザイナーが不在でも前に進める選択肢を持つ」 こと。デザイナーが入れるときは UI のブラッシュアップをお願いし、入れないときはエンジニアだけでUIプロトタイプを作成する——そんなハイブリッド運用ができるようになりました。
使い方ステップ
- 要件を文章でまとめて v0 のチャット欄に貼り付け、「この要件を満たす画面を生成して」と依頼
- 生成後に 共有設定 を ON にし、Preview URL を レビュー担当に共有
- 自然言語でフィードバック を送ると即再生成。差分をその場で確認。
- フィードバックループを高速回転 — 生成 → 共有 → 修正を数分スパンで繰り返し、完成度を高める

工夫点 — ステータス別デモ画面をワンクリックで
UI レビューを円滑にするため、本番実装では存在しない「リンク集用トップ画面」 を用意しました。
- ステータスごとに 1 画面ずつデモを生成(例:Pending/In Review/Flagged/Approved … 計 6 画面)
- トップ画面に リンクカードを並べ、各デモへワンクリック遷移
- レビュアーは 「今は Approved 状態だけ見たい」 といったピンポイント確認が可能
この“リンク集トップ”のおかげで、ステータス別レビューの手間が大幅に軽減しました。
良かった点
1. Preview Mode が“そのまま UI レビュー環境”
- staging 待ちゼロ、リンク一本で UX を共有 -「想像していた動きと違う」を限りなくゼロへ
2. レビューのコミュニケーションコストが激減
3. Fork 機能で “指摘” より “提案” が増える
- レビュアーが Fork してプロンプトを追記 → 修正案を即作成
- 細かい指摘がコードレスで示せるので ニュアンスの行き違いゼロ
困った点 & 回避策
1. Preview Mode 非対応ライブラリの壁
一部ライブラリ(例:@mui/x-date-pickers )は Preview Mode でビルドできず表示ができませんでした。今回は 「Preview 確認が最優先」 だったため、Preview Modeで使用できるライブラリを優先し、v0 で生成 → shadcnで既存コードにimport→ Claude Code で希望ライブラリ、コンポーネントでリファクタリング → 本番実装、という迂回ルートで解決しました。
2. プロンプトだけでは解決できない UI バグ
ラジオボタンの初期値やツールチップの位置ズレ、サイドメニューの表示被り等、チャット再生成では解消しきれないバグも発生。レビュー時に 「本番実装時に修正します」 と共有し、議論を止めない 方針で進めました。
いずれも “動く画面でレビューできる” 強みでカバーできますが、今後の v0 アップデートに期待しています。

副次的な効果 — BizDev も巻き込む “楽しさ”
v0 を導入したところ、非エンジニアの BizDev メンバー からも
「プロンプトだけで動く画面が作れる!」「体験として楽しい!」
とポジティブな反応がありました。
- 動くプロトタイプを自分で触れる“ワクワク感” が、レビュー参加のハードルを大幅に下げる
- BizDev 側で 文言調整やレイアウト提案 を Fork プロンプトで即共有できる
その結果、機能に関わるステークホルダー全員がレビューに参加しやすくなり、意思決定のスピードがさらに向上 しました。 将来的には BizDev 自らが初期 UI を起こし、エンジニアがロジックを肉付けする “コラボ型開発” も視野に入れています。
学びと今後
- Preview Driven Development が定着:UI 生成 → 即レビュー → 実装 → デプロイ のループが高速化
- v0 → Claude Code → GitHub Actions をスムーズに連携し、プロトタイプ→本番コード の摩擦ゼロを目指す
- 将来的には、BizDev もエンジニアも関係なく、誰もが v0 で UI を起こし “実装 → デプロイ” を爆速で回せる 開発体験を実現したい
まとめ
v0 の導入で “仕様検討 → 実装” までのリードタイムを大幅に短縮し、機能リリースのペースが着実に向上しています。
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