
決済システムが止まれば、ビジネスも止まる。—— UPSIDERのProcessor Teamは、そんなミッションクリティカルなシステムの安定性・スケーラビリティを支える重要なチームです。決済の安定性やスケーラビリティを高め、ユーザーが快適に利用できる環境を構築する彼らの仕事には、どのようなこだわりや課題があるのでしょうか。
本記事では、チームのメンバーにインタビューを行い、仕事内容やチームの魅力について語っていただきました。
チームメンバー紹介
Ryoya:Processor TeamのエンジニアリングマネージャーとTech Leadを兼任しています。UPSIDERには入社して6年が経ち、決済領域に関わるようになってからは約5年ほどになります。最初の頃は、決済の仕組みがゼロの状態から立ち上げていくところから始まりました。その後、一時的に別のチームのマネージャーを務めたりもしましたが、今は再び決済チームに戻り現場での開発や技術的なリードを担当しています。
金正:Processor Teamでバックエンドエンジニアとして開発に携わっています。入社したのは2024年の5月で、今は9ヶ月ほどになります。担当している業務は、決済システムの安定性を強化するプロジェクトです。ここ半年くらいはそのプロジェクトに深く関わっていて、決済システムの安定性を高めることを目的にさまざまな取り組みを進めています。
Johanna:入社は2023年2月でIT業界に入って7年になります。プロダクトマネージャーとして、戦略策定からプロダクトライフサイクル全体に関わる業務を担当しています。業務は、決済基盤のプロダクト管理や新機能開発の調整などです。現在、複数のチームを横断しながらプロダクトマネジメントを行っています。
UPSIDERに入社した理由と働くやりがい
Ryoya:実は気づいたら入社していたというのが正直なところですね(笑)もともとIBMで働いていたんですが、創業者の水野とは共通の知人を通じて知り合いました。そのつながりでUPSIDERのことを知り、話を聞いているうちに気づけばジョインしていたという感じです。
正直、僕が入社したときのUPSIDERは何もなかったんですよ。売上ゼロの状態でしたし、これからどうなるかも未知数。でも直感的に『この会社は絶対にいい方向に成長する』と感じたんですよね。もちろん、一緒に働くメンバーが魅力的だったのも大きな要因です。創業メンバーと話していて、その構想やビジョンを聞いたときに自然と『これは面白くなる』と感じて、勢いで飛び込みました。
金正:僕は以前、ビズリーチとヤフーが共同で設立したジョイントベンチャー「スタンバイ」で働いていました。そこでは主に検索エンジンの開発を担当していたのですが、在籍していたチームでは、リードの多いサービスを扱うことが多かったんです。でも、次第にシステムの信頼性・安定性を重視するサービスに携わりたいと思うようになり、金融系の企業に興味を持ちました。そして、さまざまな会社を調べる中でUPSIDERと出会いました。
UPSIDERを選んだ決め手は、技術的な面白さと裁量を持って開発できる環境の両方が揃っていたことです。カジュアル面談のときに話を聞いて、エンジニアとして自由度の高い環境で働けそうだと感じましたし、実際に入社してからもその印象は変わりません。
Johanna:UXコンサルティングを専門にしていたのですが、2022年に友人と一緒にスタートアップを立ち上げ、それをきっかけにスタートアップの世界にどんどん興味を持つようになりました。それからちょうどフィンテック業界で働きたいと考えていたタイミングでUPSIDERに出会いました。スタートアップ業界ではUPSIDERはかなり有名なので、築いてきた信頼と革新性に魅力を感じ、私も一緒に新しい挑戦をしたいと思い入社を決めました。
決済エンジニアの挑戦—止められないシステムの裏側
単なる機能開発ではなく、"止まらないこと"そのものが求められる領域
Ryoya: 決済の領域ってカードプロダクト全体の“心臓部”のような存在なんですよね。決済が止まるとプロダクト全体が機能しなくなる。だからこそ、このシステムを支えているという責任感とやりがいがあります。決済の仕組みって非常に複雑で、Visaなど外部の決済ネットワークと連携する部分もあれば、UPSIDERのウェブやアプリを通じてユーザー体験を提供する部分もあります。この複雑さをエンジニアリングの力で解決するのが、バックエンドエンジニアとしてとても面白いところですね。
一瞬の遅延がユーザー体験を損ねる一方で、不正防止のためには厳密なチェックが必要になる。このバランスをとるのが決済開発の醍醐味
金正:Ryoyaさんの話と重なる部分は多いですが、システム開発の視点で言うと、考慮すべきことが多いのがこの仕事の面白さだと思います。パフォーマンスの最適化はもちろん、一つの決済も落とせない仕組みにすることが求められますし、UXの観点でも『どうすればユーザーにとって最適な体験になるか』を意識する必要があります。そのバランスを取るのが大変でありながら、やりがいのある部分ですね。
データドリブンな意思決定が求められる環境で、直感ではなく確かな根拠をもとに精度の高い決済システムを構築
Johanna:プロダクトマネージャーとしての魅力は、Processor Teamのプロダクトが会社全体に影響を与えるという点です。私たちが動けば他のチームも動くしその逆もある。社内だけでなく外部パートナーとの連携も多く、グローバルな視点で仕事ができるのが楽しいですね。また、データドリブンな意思決定が求められるのも特徴です。決済は100%の精度が求められる領域なので、直感ではなくデータに基づいた意思決定を徹底しているのが、この仕事の面白いところだと感じています。
決済基盤を支えるチームの仕組みと役割
Ryoya:現在、Processor Teamはエンジニア5名、プロダクトマネージャー2名の計7名で構成されています。数ヶ月前までは決済と不正利用対策を同じチームで担っていたのですが、不正利用対策はそれ自体が大きなミッションであり、専任チームとして切り離されました。その結果、Processor Teamは決済基盤の強化により集中できる体制になりました。
決済はインフラ的な要素を持ちながらも、事業施策にも大きく影響を与える領域です。決済の機能やデータは他のチームの施策にも直結し、会社の収益にも関わる部分なので、積極的に新しい取り組みを進めていく必要があります。しかし、リソースが不足しているために、やりたいことがあってもなかなか実現できない状況です。
また、ユーザーが増えトラフィックが拡大する中で、システム全体のスケーラビリティを強化する必要もあります。ユーザーの利用方法も多様化してきているので、それに対応できるような仕組みを整えることが求められています。決済の機能開発や安定性向上のために、より多くのエンジニアが必要なんです。

決済システムの進化—直面する課題とその解決策
Processor Teamの仕事は、単なる決済システムの開発ではなく、スケーラブルかつセキュアなシステムを構築しユーザーにとって安心して使える決済基盤を支えることです。決済のパフォーマンスを向上させるために、インフラチームとも密に連携しながら最適化を進めています。
PCIDSSといった国際的なセキュリティ基準への準拠
Ryoya:PCI DSSといった国際的なセキュリティ基準への準拠や、大量の決済が同時に発生するスパイクトラフィックへの対応も重要な課題です。
カードを取り扱う事業者はこの基準に準拠する必要があり、UPSIDERもシステム立ち上げ時から意識して構築してきました。ただ、PCIDSSのバージョンアップに伴い、新たな要件が追加され、現在その対応を進めています。特に難しいのは要件の解釈です。ドキュメントを読んでも曖昧な部分が多く、何をしなければならないのかを明確にするところから始める必要があります。また、セキュリティ強化とUXのバランスも重要です。決済のパフォーマンスを落とさずに基準を満たす設計を考えるのが難しさの一つですね。
決済数の増加とシステムの安定性
金正:決済数の増加も大きな課題です。2024年1月の決済数は前年同月比で1.5倍に増加しています。ユーザー数が増え、それに伴って決済数も増加しています。単なる日常的な決済だけでなく、短期間に大量の決済が発生するケースも増えています。これに対応するため、システムの安定性を向上させる施策を進めています。こうしたトラフィックの増加に対応するため、システムアーキテクチャの見直しを進め、一つずつ最適化を図っています。
決済システムの安定性に対する課題の一つに、特定のユーザーや加盟店が短期間に大量の決済を行う、いわゆるスパイクにどう対応するかというものがあります。システム全体のトラフィック管理だけでなく、特定のユーザーの利用パターンに合わせた設計を考える必要があります。たとえば、加盟店がバッチ処理で大量の決済リクエストを送るケースでは、データの一貫性を担保しつつシステムの安定性を維持するのかを考慮する必要があります。これらのバランスを取るのが難しい反面開発者としての面白さでもありますね。これ以外にも、決済システムの信頼性や安定性に関する課題はいくつか存在しており、現在はそれらを一つずつ解決するべく取り組んでいます。
決済におけるイノベーションと適応力
Johanna:新機能開発に関しては詳細をお伝えできない部分も多いですが、ユーザー体験に大きく関わる新しいプロダクトやサービスの開発が進行中です。その中には、既存のカードとは異なるコンセプトを持つ『PRESIDENT CARD』のような取り組みも含まれています。
プロダクトマネージャーの視点では、複数のチームが連携する大規模プロジェクトの推進が課題です。特に社内外の多くの関係者と連携しながら進めるプロジェクトは負荷が高く、計画的に進める必要があります。現在も1年スパンの大きなプロジェクトを担当しており、UPSIDERに入社してから予想以上にプロジェクトマネジメントの要素が大きいと感じています。
Ryoya:決済業界の動向や規制の変化にも対応し続ける必要がありますね。最近では、日本クレジット協会の指針により、決済時のサイン確認が廃止される動きが出ています。これに伴い、PINコードの重要性が増しており、ユーザーが円滑に決済できるようなUXの改善も進めています。決済の世界は常に変化しており、新たな課題が次々と出てきます。だからこそ、Processor Teamでは、技術的な挑戦を続けながら、より安全で快適な決済体験を提供できるよう努めています。
求めるエンジニア像—Processor Teamで活躍するには?
Johanna:新しいメンバーには新機能開発やセキュリティ強化に関わっていただくことが多いと思います。特に、コンプライアンスの要件を満たす開発や、外部パートナーとの連携が求められる分野では、プロジェクトを推進できる人材が必要です。
金正:今のチームにはプロジェクトをリードし、ステークホルダーとの調整や意思決定を進めていくような役割が求められています。開発スキルだけでなく、チームをまとめ、プロジェクト全体を推進する力がある方にぜひ加わっていただきたいです。
Ryoya:決済システムは、単なるバックエンド開発ではなく、インフラやセキュリティ、UXまで幅広く知識を求められる“総合格闘技”のような領域です。こうした多面的な課題に対応しながら、より強固な決済基盤を作っていくことがProcessor Teamの使命です。
決済の未来を共に創る仲間を募集
Johanna:技術的なチャレンジを楽しみたい方、そして一人で黙々と作業するよりもチームで協力しながら開発を進めるのが好きな方には、Processor Teamは最適な環境です。UPSIDERは変化のスピードが速いスタートアップなので、その変化を楽しめる方、そしてプロジェクトをリードする姿勢を持った方にぜひ来ていただきたいですね。
金正:決済の技術的な難しさ、そしてビジネスドメインの奥深さの両方を楽しめる方にとっては、非常に刺激的な環境だと思います。また、プロジェクトを主導しチームを引っ張っていくような方にぜひ来ていただきたいです。
Ryoya:UPSIDERはプロダクトも組織も成長しており、新たなチャレンジが尽きない環境です。技術力はもちろんですが、それだけでなく、仕様やビジネスの課題に向き合いながら解決策を見出す力が求められます。そういった裁量を持ち、挑戦を楽しめる方と一緒に働きたいですね。多方面のスキルを駆使しながら成長できる環境で、一緒に決済基盤を支えていきましょう。
決済という領域は絶えず進化し続け、その変化の中でより良いシステムを作り、安全でスムーズな決済体験を提供するために進化を続けています。UPSIDERのProcessor Teamに興味がある方、ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう!興味のある方は、ぜひ一度カジュアル面談で話を聞いてみてください。