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“Redefine Possible”を日々体現する|Engineering ManagerのMikiが実践した3つの挑戦

こんにちは!Dev HRのNarisaです!
2025年3月9日、Women Techmakers Tokyo主催の「International Women's Day 2025」にて、UPSIDERのEngineering ManagerであるMiki (@m_miki0108)が登壇しました。本イベントは、国際女性デーに合わせて開催され、「Redefine Possible(可能性の再定義)」をテーマに、テクノロジー業界における多様性・挑戦・未来の在り方について語り合う場です。

このイベントの理念——「テクノロジーの限界や常識を打ち破り、自らの手で未来を形作ること」に沿って、特にこれまでの「壁」をどう越えたのかといった問いに対して、Mikiさん自身のリアルなストーリーをお話する機会をいただきました。

SIerからスタートし、PdMまで。“型”に縛られず広げたキャリア

Mikiさんのキャリアは、名古屋のインフラ系SIerから始まりました。そこから「もっと手を動かしたい」という想いでフリーランスへ。大手からスタートアップまで、幅広い現場を経験する中で、UPSIDERに参画しました。

最初は副業の業務委託から関わり始め、2020年7月に正社員として入社。以来、Backend Engineer、Engineering Manager、そしてProduct Managerとしての役割に従事。

ロールに囚われない:業界最低水準の不正利用率を生んだ越境力

Mikiさんが属していたのは、カード決済基盤チーム。カードの不正利用は増加の一途で、当時、チーム内でも強い課題感がありました。

とはいえ、Mikiさん自身はそれまでBackend Engineerとしての経験しかなく、どこから着手すべきかすら見えていなかったといいます。

最初に向き合ったのは、「不正利用があった際の補償に関する社内外を含めた連携フロー」「不正が疑われる取引への対応スピードの改善」の2つの課題。

そこでまずは、Slackの過去ログを洗い出し、現場の一次情報を収集。 関係者との対話を重ねながら、カスタマーサポートや経理担当者との横断連携を強化し、属人化しない業務フローを再設計しました。

さらに、緊急対応の精度と速度を上げるために、プログラムによる自動化フローも構築。 結果として、1年後には「業界でも最低水準の不正利用率」を実現するに至りました

未知の課題に対し、“ロールを超えて”動いたからこそ実現できた成果でした。

チームを信じる:“自分でやる”から、“伝えて託す”へ

AIによる「証憑自動紐付け機能」の開発プロジェクトは、Mikiさんにとってマネージャーとしての転機となった挑戦でした。

Engineering Manager に就任した時点で、MikiさんはUPSIDERに入社して2年。自然と“社内の当たり前”が身についていた頃でした。
しかし、プロジェクトには新入社員や専門領域の異なるMLAIエンジニアかつ非日本語話者のメンバーが加わり、多様なバッグラウンドのメンバーとの対話を通じて、自分の中の固定観念にも気づいていきます。 そんな中でMikiさんが大切にしたのが、「チームでどう在りたいか」を共有しながら信頼を築くことでした。

何か指摘をしたり議論をしたりするときは、「We」「Our」などチームとしての言葉を選ぶように意識。 背景や意図を丁寧にドキュメントに落とし、多様なメンバーが自律的に動ける状態をつくることを目指しました。

そしてもう一つ意識したのが、チーム全体の相互理解と協力を生む仕掛けづくり。

メンバーも増えてそれぞれが異なるプロジェクトに従事することもしばしば発生していました。専門性と得意領域、プロジェクトも異なる中で、DailyミーティングでMini keynoteと称した技術の深掘りやプロジェクトのオーバービューなど持ち回りで発表して定期的に成果を共有し合う場を設けたことで、お互いの価値や努力が見え、自然と協力関係が生まれていったといいます。

Mikiさんは、ただ「信頼する」だけでなく、信頼をつくる仕組みそのものをデザインしていました。

モメンタムを維持する:小さな推進力が、停滞を越えていく

プロダクト開発に取り組む中で、MikiさんはAIを取り巻く技術が日々目まぐるしく変わる状況に対して、より上流で素早く意思決定ができるようにすべきとプロダクトマネジメントの領域にも踏み出していきました。

モメンタムを生むための工夫として、MikiさんはSmall Win(小さい成功)を積み重ねることを意識し以下の点を実行しました:

  • タスクの細分化:機能を細かく分解して小さなタスクに落とし込むことで、チーム全体で「タスクが完了した!」という達成感を得やすくし、正確な見積もりや進捗管理を実現。
  • デモの活用:内部実装前にデモを作成し、ステークホルダーに共有することで、実現したい機能や体験の具体的なイメージをすり合わせ。実装前に認識のズレを防ぎ、方向性の確認や改善点の早期発見につながるフィードバックを獲得。
  • 仮説検証:実際のデータを集めてユーザー課題に対する仮説を立て、ユースケースごとの利用されそうな頻度や実装前のロジックを検証。開発コストに対するプロダクトの価値を最大化することに成功。

このようなアプローチが、プロジェクトのモメンタム維持に大きく寄与したのです。

Mikiさんが今回の登壇で見せていたのは、柔軟さと堅実さを併せ持つ姿勢でした。 個としての意志と、チーム・会社として果たすべき責任——その両方を静かに背負いながら、目の前の課題を確実に前進させていく。その姿が、イベントの参加者さまの参考になると嬉しいです。

多様性が交差する場所で、“Redefine Possible”を体感

参加者向けのノベルティも豊富に用意され、コーヒーや紅茶などを楽しめるドリンクステーションも設置されるなど、快適な空間が演出されていました。そのため、セッションの合間にも会話が自然と生まれ、終日を通して非常に過ごしやすいイベントとなりました。

Xでも、

といった声が見られ、イベント全体が多様な価値観や挑戦を称える場になっていたことを感じました。

私が特に印象に残っているのは、基調講演の中で語られた 「日本はAIに対してナーバスになっていない。世界的に見て外れ値だ」という指摘。
とても面白いデータだなと感じるとともに、私たちも、AIの力を味方につけながら、より良い顧客体験を形にしていく挑戦を、これからも続けていきたいと思います。

Redefine Possible

「これは自分には無理かも」「役割じゃないから」と思った瞬間にこそ、小さな一歩を踏み出すことで、キャリアやチーム、そして社会全体の可能性を広げられるかもしれません。

UPSIDERでは、挑戦を続ける仲間をいつでも歓迎しています。
キャリアの「再定義」に、少しでも興味が湧いた方は、ぜひ一度お話しましょう。

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